シカ先生のバレンタイン

昨日、2月14日は、バレンタインデーでしたね。

シルバニア村でも、こんなことがありました。



ちゃん　「先生！　これ、受け取ってください！」
先生　「え。」



先生　「ありがとう」
ちゃん　「先生は素敵だなぁって、いつも見ていました。」



父　「…てな感じで、シマネコちゃんにこれ、もらいました。」
母　「あ、そう、いいんじゃない？」
父　「ママ…、そう怒らずに…。」



ドスン。

父　「ふう、まいったなぁ。あさって学校で、どんな顔してシマネコちゃんに会おう。
…って！俺は教師だぞ。何を戸惑うことがあるんだ。」



母　「…別に怒ってなんかないわよ。あら、おいしそうじゃない♪」
父　「そうだね、こりゃ手作りじゃないね。よかった～。」



母　「手作りだと何なのよ。」
父　「本気なんじゃないかってね。」
母　「え、どういうことよ、それ！？」
父　「ななな、なんでもないよ～！僕にはママだけだからね。」
母　「ふふん。じゃあそれ、私にちょうだい♪」
父　「…はい。」

シカ先生は、学校で気に入っているシマネコちゃんからもらったチョコレートが、
本当はとっても嬉しかったみたいです。

（おわり）


チョコレートはフェルトで作りました。
箱は厚紙を組み立てて、ふたを飾りました。